
この記事はこんな方におすすめ
初めての弦交換が不安
いつも上手に張る事ができない
ベース弦は高いから失敗したくない
この記事の目次
はじめに

ベースは2007年2月から始め、音大卒→現在も奏者です。
弦が好きでいつも思考しています。
そんな私も初めて弦交換をした中学生の時の記憶は鮮明にあり。不安な事は忘れないものです。
あの時に、この記事や動画のやり方を思いついていたり、気軽に質問出来る人がいればもっと気楽に上手に張れたはず!と思い作成しました。
初心者の方へ
私は、母が家でピアノの先生をやっていましたが習わず、バイオリンも習う機会があったのに先生が来ず…結局、音楽未経験からベースを独学で始めチューニング、ソルフェージュ、耳コピが苦手なのがコンプレックスでした。
だからこそ、音楽未経験者やベース初心者の方の気持ち分かります。
なぜ0円?
では何故、弦交換が0円で上達するのか?
それは今張ってある弦で練習すればいいからです。
ベース弦は4弦でも2,500~5,000円ほど
何もわざわざ上質弦でやる必要はありません。
※切れて焦っている方はバラ弦や格安弦のセットで対応してください。
1本だけ切れた状態で放置するとネックの捻れの原因になるので
全弦のチューニングをベロンベロンになるまで緩めておいてください。
ポストから外さなくてもいいです。
練習内容
弦を1本ずつ外して巻き直す練習
このやり方は頻繁に弦交換をする時におすすめ
指板のオイル掃除も頻繁にするものではありませんし、ネックにかかる弦の総テンションはとても強力で、全部外してから弦交換するとネックにかかる負荷が大きくなります。
全部外してから巻き直す練習
このやり方は弦交換時にネックのメンテナンスや掃除する時におすすめ
(60年代風ジャズベースのネックは、弦を外しボディとネックを外さないと調整出来ません。)
やり方
※参照動画あり 最下部
レギュラーチューニングの4弦ベースでやると仮定して
まずは1弦から外しましょう。(1弦=G弦=1番細い弦=高音弦)
ポイント
弦をナットからつまみ上げる感じで持ち、ペグを緩めます
こうするとナットの削れを防止できます。
ベロンベロンになったら、ポストから弦を外します
ブリッジから外さなくても大丈夫です。
外したら、またそのままポストに挿し、ペグを締めます。
締める時は、弦をナットの溝には置かずに、終盤につまみながらナットに置くと削れ防止になります。
巻き癖がついてるので、これを利用するとすんなり巻けます。
これを変に伸ばしたり、ポストに挿してから引っ張るとかえって難しくなる上、捻れたまま巻く可能性も高まります。
1弦なのでGの音に合わせたら完了ですが、ここで疑問が生まれます。
コンパクトで持ち運びしやすいベース用ペグワインダー。弦交換には必須のニッパー付きです。
■ベース用ペグワインダー
■ニッパー付
どこまでペグを締めればいいの?
ペグを締めている間に何度もGが出てくるんですよね。
14年前の記憶ですが
最初はベロンベロンでも次第に、「あれ、テンション感も出てきてGになったけど、まだ柔らかい...?更にここから1オクターブも締めれる!?」となりました。
私はここが一番の難所でした。
やり過ぎたら切れるし、チューニング合っていなかったら練習にならないし、でも自分の耳を信じる事は出来なかったり
注意
ここで弦のテンション感や弾き心地をたよりにGに合わせない方がいいです。
もっとイケるだろうと締めすぎて切れるパターンがあります。
ここでガイドになるのが残りの3本の弦
1本ずつやるのはこの為です。
合わせ方は何パターンかあり
同音異弦(難易度 低い)
1弦の開放弦と、2弦の5フレットを同時に鳴らして同じ高さのGならOK
同じGなのに違って聞こえるようなら、大体1オクターブ違いです。更に締めましょう。
慎重になり過ぎて2オクターブもズレていたらベロンベロンのはず
オクターブチューニング(難易度 中)
3弦10フレットと1弦の12フレットや、
4弦3フレットと1弦の開放弦が1オクターブ離れて聞こえたらOK
ハーモニクスチューニング(難易度 中)
1弦7フレットと、2弦5フレットのハーモニクス合わせる方法
この場合 音はD(レ)になります。
2つのハーモニクスが合っていないと揺れ、同じ音になると揺れが消え成功です。
ただしオクターブ違いでも同じ音になると揺れが消えるのでこの練習にはあまり使えない。
鍵盤楽器と合わせる(難易度 高い)
調律しているピアノやキーボード
鍵盤アプリで音を確認したりも出来ます。
そんな事をしなくても音が出るチューナーがあれば実音と合わせる事も出来ますが、「自分のベースと合ってるんだか合ってないんだか分からない。」という方もいるのでは?
あなたがピアノやバイオリンを習っていたら簡単でしょう。
そもそも耳が良ければベース初心者でもチューニングの心配は無くこのブログにすら辿り着いていないかも
注意
ピアノと実音を合わせる場合の注意
ベース奏者が見る楽譜はへ音記号ですが、実際にベースが出す実音は譜面よりオクターブ下なんですね。
画像のへ音記号のド(C)の位置はピアノで言う所のここになります3C
しかしこのド(C)をベースが弾くと、実際はここの高さになります4C
つまり同じ譜面をピアノとベースが弾くと、実音はオクターブ違いになるので注意しましょう。
因みに緑で書いたE(ミ)の音が4弦ベースの最低音
4弦の開放弦の音になります。
実験
ここで弦を切ってどのくらいの長さがあれば巻けるのかを実験してみるのもありです。
(最悪ポストに1巻き以下でも弾けます。いずれ切れる可能性大)
計算でも導き出せます。
(例)
動画のポストの一周の長さ(円周)は
直径×円周率で導き出せる
ポストの直径1.3cm×3.14=約4cmなので
フェンダーのような大きめのポストでも約4cmあれば最悪1巻きできます。
実際巻きつける部分の、ポストの円柱の真ん中は凹んでいるので1巻き以上になる。
まとめ
如何でしたか?
あまりこのようなトピックの記事は無いと思い作成しました。
この練習を繰り返すだけでもコツや容量を掴み上達出来ます。
新品の弦交換は勝手が違いますし、コツやポイントもありますが、「まー、最初は切らずに巻ければOK」くらいの方がいいです。
しばらく弦交換する機会がありませんがその時にまた書きたいと思います。
オイル掃除、メンテナンスの記事も
何か弦交換の事で質問があればお問い合わせよりお気軽にメールください。
オンラインで30分の無料ベースレッスンもやっていますので、テレビ通話で一緒に弦交換をやる事も可能です!
お得豆知識
弾きこんだ弦でも、外して巻き直すと、今までフレットにあたっていた弦の位置がズレるため多少サウンドが生き返ります。笑
