【Tobias Guitars】まとめ・永久保存版

こんにちは榎本亮です!

追記: 2023年4月21日

いきなりですが私の所有しているTobiasを弾いてくださる方を探しています。

有り難いことに本記事が私のブログでもっとも読まれている記事になります。(こんなにマニアックなのに!)

普通に楽器屋さんに売ったり、メルカリに出すよりも

このマニアックなTobiasの記事に辿り着いた関心のある皆様に弾いていただきたいと思っています。

ご興味のある方はお問い合わせSNSのDMからお気軽にご連絡ください。
(迷惑メールが急増しているため、返信がない場合は、お手数ですがSNSのDMお願いいたします。)

詳細ブログも執筆予定です。あくまで予定です。

Tobias Classic

はじめに

この記事はトバイアスベースのまとめ記事です。
Tobiasに関心のある方に少しでも情報をお伝えできたらと思い作成しました。

私の所有機Tobias Classic5の記事はこちら

心境

Tobiasの情報は調べてもあまり無く
かなり詳しく書いてるブログもあるのですが
昔の無料ブログサイトや、マニアックな英語のサイトだったり。

「WordPress + 有料テーマDiver」を使ったこのブログで綺麗に見やすくまとめたいと思います。

この記事は多くの方と協力して、更新を繰り返し完成させたいと思っています。

お問い合わせ

最近はInstagramのおかげで世界中のTobiasマニアから情報を分けてもらえるので有り難いのですが

もっと詳しい情報を持っている方はお問い合わせよりお気軽にメールして頂ければ幸いです。
※全てを反映出来る訳ではありません

皆様の所有機の写真でもOKです!
Tobiasギャラリーを作りましょう!

Michael Tobiasとは

マイケル・トバイアスはTobiasやMTDの製作者です。

世界最高峰のベース製作者の一人として世界中にファンや信者が多く
マイケルが作ったベースを弾いたら他のベースにはもう戻れず
今ではMTDしか使わなくなった奏者が大勢います。

Michael Tobiasの年表

  • 生年月日: 不明。1951年生まれか? ギターの修理などは23歳から始めています。
  • 1974年: 個人で楽器製作開始。ギターショプでリペアなどの仕事も
  • 1977年4月: フロリダ州オーランドにてTobias Guitarsスタート。プライベート
  • 1978年1月: 最初の1本目が完成。シリアル番号はあえての'0178'
  • 1980年: サンフランシスコに移転
  • 1981年5月: カリフォルニア州コスタメサに移転→同年に同州のハリウッドに移転
  • 1982年: Tobias Guitarsは修理業を引退
  • 1990年1月1日: Gibsonに売却。ブランドに。Burbankの工房。
  • 1992年: Nashvilleの工房。→同年の終わり: マイケルはTobias Guitarsを去る
  • (1994年〜現在: MTDスタート
  • 2003年〜現在: Conwayの工房。(Tobias)

Tobiasベースとは

Tobiasベースの始まりは1977年に製作者であるマイケルがプライベートで作り始めました。
記念すべき1本目のシリアル番号は'0178'(78年1月に完成したから)

最大の特徴はハンドメイドで芸術品のような美しさと機能性
スルーネック構造や非対称ネックも特徴

1990年から現在に至るまでの間はブランドとして経営されています。
理由はGibson(ギブソン)に売却したからです。
(正確にはギブソンギターコーポレーションの親会社であるCMI)
売却後の1本目のシリアル番号は'1094'

ボルトオンネックの新モデルがいくつか追加される

売却後でも'1094'〜'2044'未満のベースは、マイケルの工房のチームがカリフォルニアの工場で製造
その後のシリアル番号のベースはTobiasがGibsonと協力して製造
移行期間を経てGibsonが製造

現在はGibsonの傘下であるEpiphone(エピフォン)が製造。

余談

売却してからも1994年までは?マイケル本人がハンドメイドで製作した所謂「本気Tobias」も存在しており、私の所有機は最後の1994年に製作されました。
バックパネル裏に本人直筆のサインもあります。

※1992年の終わりにマイケルはTobias Guitarsを去っている
※1993年12月からの1年間は後のMTDになるプロトタイプを作っている

1994年にはもうMTDがスタートするのですが、既に私の所有機にはMichael Tobias Designと書いており、住所もニューヨークのキングストンに移っています。日付けは6月に完成したとあります。

※1990年の売却した直後に、本人の工房はキングストンに移っていたとも

MTD

マイケルは1994年にMichael Tobias Designの頭文字をとりMTDを立ち上げ、現代の最高峰の一つとしてハイエンドベース界に君臨し続けています。

MTDの特徴は
Tobiasの特徴を継承しつつ
ボルトオンネックになり
大半は35インチのスーパロングスケールに

完全ハンドメイドで月に10本程の製作量です。
その完成品を息子(マイケル・ダニエル)がインスタに投稿しています。

余談ですが、初期プロトタイプにはTobiasからの流れで3本のスルーネックも作っています。


そんなMTDユーザーの代表格でありシグネチャモデルも出しているAndrew Goucheの紹介記事も書いていますので是非ご覧ください!

各モデルの詳細

全体の共通点
アクティブ、24フレット

モデル毎の共通点
Signature, Classic, Basic: 4,5,6弦、スルーネック、指板はパーフェロー
Growler, Killer B, Renegade: 4,5弦、ボルトオンネック
Toby 3機種: 4,5弦

※例外あり

それでは別々に見ていきましょう!

※画像は拡大出来ます。
※画像は全て 'Google画像検索' 画面のスクリーンショットです。

Signature

最上位機種、生産数も少ない
9ピースのスルーネック
ボディ(トップ+コア+バック)

5弦は35万円前後
6弦モデルは40~45万円前後
もちろんこれは中古価格

Tobias Signature
Tobias Signature

Classic

このモデルを所有している方が最も多い気がします
5ピースのスルーネック
ボディ(トップ+コア+バック)

価格は中古で30万円前後くらいでしょうか

Tobias Classic
Tobias Classic

Basic

見た目が素朴なのが多くナチュラルな雰囲気が好きな方に
価格も本来なら上記2つよりもリーズナブルなのでおすすめ

5ピースのスルーネック
ボディ材は1つ

※言い値でしょうが中古価格30〜40万円台で表示されているのを見かけます。
モデル価格としてはSignature→Classic→Basicなので価格設定に少し疑問が

Tobias Basic
Tobias Basic

Gibson~Epiphone

Growler

ボルトオンネック、PUはH (1ハム)

中古で10万越えしていました。

Growler: 栽培者って意味ですよね

Tobias Growler
Tobias Growler

Killer B

ボルトオンネック、PUはHH (2ハム)
このキラーBの 'B' はボルトオンネックを表しています

中古で30万越えしていました。ちょっとレア物らしく

  • Killer B → Killer Bee: アフリカナイズドミツバチ。このミツバチの別名がキラービー
  • 先に述べたボルトオンにも'かけて'いる
  • キラービーには被買収企業側のアドバイザーの意味も
Tobias Killer B
Tobias Killer B

Renegade

ボルトオンネック、PUはSH (1シングル+1ハム)

価格はReverbで中古5万円代で出品している方がいました。
これは言い値なので相場の適正価格は新品10万円を切るのかなと予想。

Renegade: 反逆。何故この名前にしたのでしょうか?

Tobias Renegade
Tobias Renegade

Toby (Standard, Deluxe, Pro)

なおここからメーカー名にしっかりとEpiphoneが入ります。
(Growler, Killer B, Renegadeはメーカ名がTobiasです。)

初心者の最初の1本に良いのでは?
ネット通販とかにある初心者セットを買うより、こっちの方が長持ちするし個性もある。
ジャズべとプレベだけが正解じゃない。

Standard: ボルトオンネック、新品は2万円台

Epiphone Toby Standard
Epiphone Toby Standard

Deluxe: ボルトオンネック、新品は3万円代

Epiphone Toby Deluxe
Epiphone Toby Deluxe

Pro: スルーネック、トップ材あり、中古のネット相場は5〜10万円台か

Epiphone Toby Pro
Epiphone Toby Pro

Tobiasの木材についての考え

『ベーシストの求めるサウンドを、木の持つ性質の組み合わせによって実現する』

実際にTobiasのボディ材は見た目の美しさだけでは無く、しっかりとサウンドを考慮した選択と設計になっています。

それはつまりトップ材、コア材、バック材が全てサウンドに影響しているという事です。

これは凄いことです。

何故なら見た目が派手な材が一概に良い音になるとは限らないからです。
そしてトップ材はブリッジなどのハードウェアを装着する為にある程度の強度も必要になります。それは塗装でも補えるポイントではありますが。

これらを踏まえトップ材には「見た目、強度、サウンド」を兼ね備えた材をある程度の厚みで使っています。

正面からは見えていないコアとバック材にも惜しげもなく良い材を使い、マイケルがビジネスで楽器作りをしていない事がわかります。

確かにマイケルのベース(現在はMTDの新品)は高額で手が出せないという方も多いですが、このような木材選び+ハンドメイドですので金額以上の価値があります。

補足

他の多くのメーカーはトップ材が薄く、見た目の美しさの為だけに使います。
しかしそれは決して悪いことではありません。

サウンドに悪影響を出さずに見た目を美しくしたい。
という考えがあるからです。

先述の通り、見た目が派手な材が一概に良い音になるとは限らないからです。
なのであえて薄くし、影響が出ないようにしています。

例えば柾目のメイプルとキルテッドメイプルとでは弦の振動の伝達が全然違ってきます。
わざわざ最高級のキルテッドメイプルを贅沢にボディ材にすることはありません。

耐久面においてもスポルテッドメイプルやバックアイバールの腐食がかなり進行した直下にブリッジはあまり良くないので、これらの材は使ったとしてもベニアを挟んだり、塗装をグロスフィニッシュで強度を上げます。

(とは言えここ近年のあまりにも極薄すぎるトップ材の楽器は少し寂しい気も)

※この補足情報はTobiasには関係ありません。

まとめ

ちょっと複雑なTobiasの歴史から現在のモデルまで、まとめてみました。

少しでもTobiasの情報が分かりやすく皆様に届けば幸いです。

もっと詳しい情報を持っている方や雑談など、お気軽にお問い合わせからどうぞ。

皆様の所有機の写真でもOKです!
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有り難うございました!

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